『挫折しない副業術』を捨てよ!40代が本当にやるべきは「やめること」だった

はじめに

「副業で月5万円稼ぐ!」「スキルなしからでもできる!」

魅力的な言葉に惹かれて、あなたは副業を始めたのかもしれません。私もそうでした。本業でのキャリアを築き、家庭では子どもの成長を見守り、気がつけば40代。老後への漠然とした不安、もっと自由に使えるお金が欲しいという思いから、スマホを片手に副業の情報を漁る日々。

「よし、やるぞ!」と意気込んで、Webライターや動画編集、ブログなど、あれこれ手を出してみたものの、現実は甘くありませんでした。

本業から帰宅後、疲れた体に鞭を打ってパソコンを開く。家族が寝静まった後、こっそりと作業をする。土日は子どもの相手をしながら、片手間にタスクをこなす。そんな生活を続けているうちに、心身ともに疲弊し、いつしか「もう無理だ…」と挫折寸前まで追い込まれていました。

気づけば、SNSで成功者のキラキラした発信を見るたびに「自分には才能がないんだ」と落ち込み、本来やるべきタスクを前にしても、なかなか手が進まない。

なぜ、こんなことになってしまったのか。

答えはシンプルでした。私は「あれもこれもやろう」と頑張りすぎていたのです。従来の「頑張る副業術」に囚われ、自分を追い込んでいた。

この記事では、そんな私が挫折の淵から這い上がり、無理なく副業を続けるために実践した新しい思考法をお伝えします。それは、「やること」を増やすのではなく、「やらないこと」を決め、時間と心の余裕を生み出すという逆転の発想です。

この記事を読み終える頃には、あなたの「やることリスト」が「やらないことリスト」へと変わり、副業を無理なく続けるための具体的な一歩を踏み出せるはずです。


第1章:『やることリスト』が副業を失敗させる理由

多くの人が副業を始めるとき、まず「何をやるか」を考えます。Webライティング、プログラミング、動画編集、SNS運用…。そして、目標達成のために「毎日ブログを更新する」「1日30分は学習する」といった『やることリスト』を作成します。

しかし、ここに落とし穴があります。

この『やることリスト』は、最初はやる気満々で埋められるものの、時間が経つにつれてどんどんタスクが積み上がり、いつしか自己を縛る「呪い」へと変わってしまうのです。

例えば、平日は本業でクタクタ。家に帰れば子どもの世話や家事。やっと一息ついた頃には、もう深夜です。そんな状況で「毎日ブログを更新する」というタスクをこなすのは至難の業。

1日でもサボってしまうと、「ああ、今日もできなかった…」という自己嫌悪に陥り、モチベーションはみるみる低下していきます。タスクが未消化のまま積み重なることで、次第に副業自体が苦痛なものになってしまい、結果的に挫折してしまうのです。

頑張り屋の40代ほど、この罠にはまりやすい傾向があります。完璧主義の性格が仇となり、少しでも計画通りに進まないと全てを投げ出したくなってしまう。

副業を続ける上で本当に大切なのは、完璧にタスクをこなすことではありません。自分のキャパシティを正確に把握し、無理のない範囲で継続することです。そのためには、「何をやるか」よりも先に「何を『やめるか』」を考える必要があるのです。


第2章:時間と心の余裕を生む『やらないことリスト』の作り方

では、具体的にどうやって「やらないこと」を見つけ出せば良いのでしょうか。ここでは、3つのステップに分けて解説していきます。

ステップ1:時間の使い方を可視化する(『やめること』のヒントを見つける)

まずは、自分の時間の使い方を客観的に見つめ直すことから始めましょう。

  • スマホのスクリーンタイムを確認する: スマートフォンには、各アプリの利用時間を計測する機能がついています。SNSやニュースアプリ、ゲームなど、無意識に長時間費やしているものはありませんか?
  • 1日の行動を記録する: 1時間ごとに自分が何をしていたかをざっくりとメモしてみましょう。「テレビをぼーっと見ていた」「特に目的もなくネットサーフィンをしていた」といった無駄な時間が浮き彫りになります。

このステップで、副業に充てられるはずだった「隠れ時間」を発見できるはずです。

ステップ2:価値観を整理する(本当にやるべきことを見極める)

次に、副業で何を成し遂げたいのか、その根本的な目的を再確認します。

  • 「副業で稼いだお金で、家族旅行に行きたい」
  • 「将来の年金不安を解消するため、資産形成の第一歩にしたい」
  • 「自分のスキルを活かして、誰かの役に立ちたい」

このような「副業のゴール」を明確にすることで、やるべきことの優先順位が自然と決まります。ゴール達成に直接結びつかないタスクは、思い切って『やらないことリスト』に入れてしまいましょう。

ステップ3:『やめることリスト』を作成する

ステップ1と2で見つかったヒントをもとに、「やらないことリスト」を作成します。

(例)

  • 毎日やめること:
    • 朝のワイドショーを惰性で見ることをやめる
    • 寝る前にSNSをダラダラと見続けることをやめる
  • 週末やめること:
    • 特に目的のないショッピングをやめる
    • 「やらなきゃ」という漠然とした義務感で副業に取り組むことをやめる

このように具体的に書き出すことで、「やらない」という決断がしやすくなります。


第3章:40代副業家が『やめてよかった』と語る具体的な事例

ここでは、実際に「やめること」を実践し、副業を成功させている40代の方々の事例を紹介します。

【事例1】「完璧主義」をやめる

副業を始めた当初は、記事の構成や表現にこだわりすぎて、一つの記事を完成させるのに何日もかかっていました。しかし、それではいつまで経っても収益は上がりません。そこで、「まずは60点でOK。公開してから修正すればいい」と完璧主義をやめました。

すると、記事の公開スピードが格段に上がり、読者からのフィードバックを得られる機会も増えました。小さな成功体験を積み重ねることで、モチベーションも維持できるようになりました。

【事例2】「情報収集」をやめる

副業のノウハウは、YouTubeやブログ、SNSに溢れています。これも見たい、あれも知りたいと、際限なく情報収集に時間を費やしていました。しかし、インプットばかりでアウトプットが進まないという状態に陥っていました。

そこで、「今月はこの本1冊だけ」「この人のブログだけを参考にする」と情報源を絞り込みました。結果、情報収集にかける時間が大幅に削減され、その分を実際の作業に充てることができ、成果につながりました。

【事例3】「無理な夜更かし」をやめる

「副業は早朝か深夜にやるもの」と思い込み、睡眠時間を削って作業をしていました。しかし、日中のパフォーマンスは低下し、本業にも支障をきたすように。そして何より、体がしんどくなり、副業自体が嫌になってしまいました。

そこで、思い切って夜更かしをやめ、代わりに朝の時間を少しだけ副業に充てるようにシフトしました。最初は辛かったものの、質の良い睡眠を取ることで、作業効率が格段にアップ。健康的な生活を維持しながら、副業を続けることができるようになりました。


第4章:家族の協力を得るための『やめること』コミュニケーション

40代の副業において、家族の理解と協力は不可欠です。しかし、無理に「手伝って!」とお願いしても、なかなかスムーズにはいきません。大切なのは、家族とのコミュニケーションにおいても「やめること」を決めることです。

「一人で抱え込む」をやめる

副業を始めたことを家族に隠し、一人で頑張ろうとしていませんか?「頑張っているのに理解してくれない」という不満は、やがて家族との間に溝を作ってしまいます。

そうではなく、まずは「なぜ副業を始めたいのか」「副業でどうなりたいのか」を家族にオープンに話してみましょう。自分の思いを正直に伝えることで、家族も応援してくれる可能性が高まります。

「すべて自分でやる」をやめる

「家事は自分の仕事だから」と、全てを一人で抱え込もうとすると、副業に充てる時間も心の余裕もなくなってしまいます。

思い切って「週に一度は夕食作りを任せる」「子どものお風呂をパパにお願いする」など、家事や育児の一部を家族に任せてみましょう。小さなことでも協力を得ることで、副業のための時間を作り出すことができます。

「罪悪感」をやめる

「自分が副業している間、家族に寂しい思いをさせているんじゃないか」という罪悪感を感じる必要はありません。

あなたが副業を通して成長し、自己実現していく姿は、きっと家族にとっても誇らしいものです。副業は、家族の未来をより豊かにするための前向きな一歩。堂々と取り組みましょう。


おわりに:

副業を続ける上で最も重要なのは、「頑張ること」ではなく「継続すること」です。

そして、継続の鍵を握るのは、無理なく続けられる自分なりのペースを見つけること。そのためには、「やること」を増やすのではなく、「やらないこと」を決め、時間と心の余裕を確保することが何よりも大切です。

  • 毎日ダラダラとスマホを見ることをやめる。
  • 完璧主義をやめる。
  • 一人で頑張りすぎることをやめる。

この記事で紹介した「やめることリスト」を参考に、まずは一つ、明日から「やめること」を決めてみませんか?

小さな一歩が、あなたの副業を成功へと導く大きな一歩となるはずです。

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