【還付金・カード詐欺の罠】「ATMでお金が戻る」という無理ゲー

みなさん、こんにちは。Web編集者の一ノ瀬舞です。 今日は、私のスマホにかかってきた「一本の電話」から始まった、冷や汗が止まらない体験談をシェアします……。まさか自分がターゲットになるなんて!


天城先生の「デバッグ」診断

◆ 今回のバグ(問題点)

  • 表向きのメリット:医療費の還付金が23,800円戻ってくる
  • 隠されたリスク:口座残高の全額流出・キャッシュカード窃盗
  • 判定:即死レベル(アカウントハック)

本編:公的機関という名の「なりすまし」

「こちら、市役所の健康保険課です。一ノ瀬舞様の携帯電話でよろしいでしょうか?」

土曜日の午後、まったりとSNSをチェックしていた私のスマホが鳴りました。相手は、落ち着いた口調の男性。

「実は、過去5年分の累積医療費の還付金、23,800円の受け取り期限が今日までとなっております」

「えっ、今日まで!? 通知なんて来てませんけど……」

「おかしいですね。先月、青い封筒で郵送しているはずですが。……あ、もしかして住所変更などは? いえ、今からでも間に合います。手元のキャッシュカードを持って、お近くの無人ATMへ向かってください。操作方法をご案内しますので」

2万円あれば、欲しかった新作コスメが買える。私は慌てて財布を掴み、家を飛び出しました。そして、マンションのエントランスで、とある人物と衝突しそうになります。

「おっと。……舞ちゃん、すごい形相でどこ行くの? レイドバトル?」

大家の天城駆先生でした。手にはレトロなゲーム機を持っています。

「先生、どいてください! 今すぐATMに行かないと、2万円が消滅するんです!」

「は? ATM? 2万円?」

私は早口で事情を説明しました。市役所の人、累積医療費、今日が期限、ATMで手続き。 聞き終えた天城先生は、哀れむような目で私を見つめ、静かに言いました。

「舞ちゃん。それ、典型的な『ログインボーナス詐欺』だよ。行けばお金が貰えるんじゃなくて、装備を全部剥ぎ取られるイベントだ」

「え……?」

「いいかい。この世には『ATMでお金が戻ってくる』なんてシステムは実装されていない。それは運営(行政)の仕様上、あり得ないんだ」

◆ 数字で見る「詰み」の構造

天城先生はスマホを取り出し、メモアプリにさらさらと数字を打ち込みました。

【詐欺師のATM操作マニュアル】

  • 指示:「振込ボタン」を押してください(これは「受取」の手続きだと言い張る)
  • 指示:「依頼人番号」を入力してください
  • 罠:入力させる数字 → 99820
  • 真実:あなたが振り込む金額 → 99,820円

「えっ、これ……金額なんですか?」

「そう。奴らは『あなたの管理番号です』とか適当なことを言って、振込限度額ギリギリの数字を入力させる。舞ちゃんが『確認』ボタンを押した瞬間、2万円もらうどころか、約10万円のダメージを受けるわけだ」

「ひっ……!」

「しかも、最近のトレンドはもっと悪質だ。ATMで操作に失敗した(と装った)後、『カードが古くて対応していない』と言って、自宅までカードを取りに来るコンボ技につなげる」

その時、私のスマホが再び鳴りました。さっきの「市役所の人」からです。

「で、電話また来ました! どうしよう!?」

「貸して。僕が『魔王』として対応するから」

天城先生は不敵な笑みを浮かべ、私のスマホを受け取りました。

(後半へ続く!)

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