【40代・挑戦初日】スキルゼロの私が、Webライターで「最初の1円」を稼ぐ?

**【序章】なぜ、40代の私が「今さら」文章で稼ごうと思ったのか

「このままの人生で、本当に後悔しないのだろうか?」

深夜、ぼんやりと光るパソコンの画面を眺めながら、ふと、そんな思いが頭をよぎりました。あなたも、こんな風に自分のキャリアや人生の”これから”について、漠然とした不安を感じることはありませんか?

私は、ごく平凡な40代の会社員です。ありがたいことに平穏な毎日を送っています。しかし、人生の折り返し地点を過ぎたあたりから、無視できない不安が、じわじわと心を蝕むようになってきたのです。

ニュースを開けば「老後資金2000万円問題」「終わらない物価高」。給料は簡単には上がらないのに、子どもの教育費や親の介護費用といった、出ていくお金の心配は増える一方。会社に尽くしてきた自負はあっても、その会社が自分の定年まで安泰かなんて、誰にも分かりません。

「何か、始めなければ…」

その一心で、私は”副業”という未知の世界をネットでさまよい始めました。株式投資やFXは、元手も知識も必要で怖い。物販は、家に在庫を抱えるスペースがない。アフィリエイトブログは、収益化まで年単位の時間が必要らしい。どれも、今の私にはハードルが高すぎました。

そんな中、一つの働き方が目に留まります。 それが「Webライター」でした。

「パソコン一つで、初期投資もほとんどかからずに始められる」 「自分の経験や好きなことが、そのまま文章のネタになるかもしれない」 「文章を書くことなら、大昔に国語の成績が良かった記憶が、なくもない…」

藁にもすがる思い、とはこのことでしょう。他の選択肢が消えていき、最後に残ったのがWebライターだった、というのが正直なところです。

だから私は、Webライターに挑戦してみることにしました。この先の見えない時代を生き抜くための、自分だけの「稼ぐ力」を身につけるために。

…と、ここまで偉そうに決意表明を語ってきましたが、ここであなたに、一つだけ正直に告白しなければならないことがあります。

この記事を書いている、まさに今この瞬間。 私は、Webライターとして、まだ1円も稼げていません。

そう、これは成功者が語る「過去の栄光」ではないのです。40代・スキルゼロの私が、右も左もわからぬまま、手探りで「最初の1円」を目指す、リアルタイムの挑戦記。あなたと同じスタートラインに立つ、一人の挑戦者の、ありのままの記録です。

【第1章】スキルゼロの現実。立ちはだかる「3つの壁」

決意だけは立派にしたものの、いざ行動しようとすると、現実はそう甘くありませんでした。私の目の前には、分厚く、そして絶望的に高い「3つの壁」が立ちはだがっていたのです。

壁1:実績の壁

まず私がやったのは、Webライターの仕事が集まるという「クラウドソーシングサイト」を覗いてみることでした。しかし、そこに並んでいた案件の募集要項を見て、いきなり心を折られます。

「【急募】金融系記事の執筆経験者募集!文字単価1.5円」 「応募の際は、過去の執筆実績(ポートフォリオ)を3点以上ご提出ください」

…実績?ポートフォリオ? 私にある実績といえば、会社の反省文か、小学生の息子が書いた読書感想文を手伝ったくらいです。当然、クライアントに見せられるような立派な文章など、一行たりとも持ち合わせていません。

「初心者・未経験者歓迎」という優しい言葉を信じて探してみても、そういう案件に限って応募が殺到している。「我こそは!」と手を挙げる他のライバルたちが、全員屈強な猛者に見えて、私は応募ボタンを押すことすらできずに、そっとブラウザを閉じるのでした。

壁2:スキルの壁

そもそも、実績以前の問題もありました。案件の募集要項に、当たり前のように書かれている専門用語が、私にとってはまるで古代の呪文です。

「SEOを意識したライティングをお願いします」 「WordPressへの直接入稿が可能な方」

…エスイーオー?美味しいんですか、それ。 ワードプレスって、なんかブログが作れるっていう、あの…?

タイピングだって、お世辞にも速いとは言えません。今この文章も、人差し指をメインにした「一本指打法」を駆使して、ポチポチと入力している始末。こんな私が、お金をもらって文章を書くなど、おこがましいにも程があるのではないか。スキルゼロという現実が、重く、重くのしかかってきました。

壁3:時間の壁

そして、最も厄介なのが、この「時間の壁」です。 平日は朝から晩まで仕事。クタクタになって帰宅すれば、食事と風呂を済ませるのが精一杯。休日は、溜まった家事を片付け、子どもの相手をしているうちに、あっという間に日曜の夜を迎えます。

「朝活だ!」と意気込んで朝5時にアラームをかけても、気づけば無意識のうちに止めていて、次に目を開けたらいつも通りの時間。夜に頑張ろうとパソコンを開いても、数分後には睡魔に負けて船を漕いでいる。

新しい挑戦には、インプットとアウトプットのための絶対的な時間が必要です。しかし、40代の私には、その「時間」も「気力」も、残されてはいないのではないか。

あなたも、こんな風に、やりたい気持ちとは裏腹に、動けない自分に歯がゆい思いをしていませんか?

【第2章】それでも、私が諦めない理由と「小さな希望」

実績なし、スキルなし、時間なし。 ないない尽くしの三重苦に、何度も心が折れそうになりました。「やっぱり自分には無理だったんだ」と、挑戦する前から諦めるのは簡単です。

でも、私は踏みとどまりました。なぜなら、この挑戦の先に、手に入れたい「未来の理想像」が明確にあったからです。

それは、大金持ちになりたいとか、会社を辞めて独立したいとか、そんな大それたものではありません。

例えば、月に5万円でも稼ぐことができたら。 妻に「いつもありがとう」と、値段を気にせず素敵なプレゼントを贈ることができるかもしれない。子どもが「この習い事をやりたい」と言った時、「お金がないから」という悲しい理由で諦めさせずに済むかもしれない。そして何より、自分自身が、誰に気兼ねすることもなく、ちょっと良いウイスキーを買ったり、好きな本を大人買いしたりできる「心の余裕」が手に入るかもしれない。

そのささやかだけれど、確かな「理想の未来」が、私の心をなんとか繋ぎとめてくれました。

そして、私は一つの発想の転換をすることにしたのです。 「スキルゼロ」は、裏を返せば「伸びしろしかない」ということじゃないか。 完璧な100点の記事を目指すから、動けなくなる。プロでもないのだから、当たり前です。目標は、もっともっと低く設定しよう。

そうだ、まずは「最初の1円」を稼ぐこと。 時給換算なんてしない。今は未来への投資期間なんだ。そう自分に言い聞かせました。

そうやって、絶望の淵からもう一度クラウドソーシングサイトを隅々まで眺めていると、以前は気づかなかった「小さな希望の光」が見えてきました。

それは、「タスク案件」と呼ばれる仕事です。 ドラマの感想や、使っている家電のレビューを200〜300字で書く、といった簡単な内容。報酬は数十円から数百円と安いですが、「実績不問」「誰でも歓迎」と書かれています。

これだ。 これなら、今の私にもできるかもしれない。 1記事5,000円の壁は高くても、1件100円のアンケート回答なら、確実に乗り越えられる。この小さな一歩が、いずれ大きな道に繋がっていくはずだ。私は、暗いトンネルの先にかすかな光を見出したのです。

【第3章】「最初の1円」に向けた、今日から始める具体的な3ステップ

さて、ここからは、私が実際に行動に移したアクションプランです。机上の空論はもう終わり。もし、あなたが今、私と同じように一歩を踏み出せずにいるのなら、ぜひ、この画面を見ながら一緒にやってみませんか?

一人では心細い挑戦も、二人ならきっとできるはずです。

ステップ1:戦場を知る(クラウドソーシングサイトへの登録)

まずは、Webライターの仕事が集まる「戦場」に身を置かなければ、戦いは始まりません。私が選んだのは、業界最大手の「クラウドワークス」です。もちろん、「ランサーズ」というサイトも有名なので、両方登録しておくのが良いでしょう。ここでは、クラウドワークスを例に手順を説明します。

  1. まず、GoogleやYahoo!で「クラウドワークs」と検索し、公式サイトにアクセスします。
  2. 画面に表示されている「会員登録(無料)」という緑色の大きなボタンをクリックします。
  3. メールアドレスを入力し、「会員登録する」ボタンを押します。GoogleやFacebookのアカウントを使っても登録できるので、そちらの方が楽かもしれません。
  4. 入力したメールアドレス宛に、クラウドワークスからメールが届きます。そのメールに記載されているURLをクリックすれば、本登録画面に進みます。
  5. ユーザー名、パスワード、主な利用方法(「仕事を受注する」を選択)などの必要事項を、画面の指示に従って入力していきます。
  6. 最後に、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)を提出すれば、信頼性が格段にアップし、受注できる仕事の幅が広がります。

どうでしょう?ここまでなら、5分もあれば完了するはずです。これだけで、あなたはもうWebライターの世界に足を踏み入れたことになります。

ステップ2:自分という商品を並べる(プロフィールの作成)

サイトへの登録が完了したら、次は「プロフィール」の作成です。これは、お店でいうところの「商品棚」や「自己紹介カード」のようなもの。クライアントは、このプロフィールを見て、あなたに仕事を依頼するかどうかを判断します。

「でも、スキルゼロの自分に、書けることなんて何もない…」

私も、ここで完全に手が止まりました。真っ白な入力欄を前に、1時間以上フリーズしていたと思います。しかし、ここで諦めるわけにはいきません。私は、自分の人生を「棚卸し」してみることにしました。

  • 本業のこと: 私は営業職を15年続けてきました。→ 「クライアントの意図を汲み取り、読者に伝わる文章を作成するコミュニケーション能力には自信があります」
  • 趣味のこと: 週末のキャンプが趣味で、道具にも少し詳しい。→ 「アウトドアやキャンプ用品に関する記事なら、実体験に基づいたリアルな情報を提供できます」
  • 家庭のこと: 小学生の子どもがいて、子育てに奮闘中。→ 「子育て世代の悩みや、時短家事といったテーマに関心があります」

このように、一見ライティングとは無関係に思える経験でも、視点を変えれば立派な「スキル」や「専門性」になります。特別な資格や輝かしい経歴はなくてもいいんです。

「未経験ではございますが、一つ一つの案件に誠心誠意、責任を持って取り組みます。ご連絡は24時間以内に必ず返信いたします」

最後に、この正直さとやる気を伝える一文を添えること。これが、実績ゼロの私たちが提示できる、最大の誠意であり、信頼に繋がる武器だと信じています。

ステップ3:最初の武器を磨く(簡単な文章作成の練習)

いきなり案件に応募するのは、やはり怖いですよね。素手で戦場に飛び込むようなものです。だから、まずは錆びついた「書く」という感覚を取り戻すための、簡単な練習を始めましょう。

これも、私が実際にやってみた練習方法です。

  1. 好きな映画のあらすじを400字で要約してみる: ただ観るだけでなく、「誰かにその魅力を伝える」という視点で構成を考えると、驚くほど頭を使います。
  2. 今読んでいる本の感想をブログ風に書いてみる: 「なぜこの本は面白いのか」「誰におすすめしたいか」を意識して書くだけで、立派なレビュー記事の練習になります。
  3. noteで日記を始めてみる: 誰に見せるためでもなく、今日あったこと、感じたことを、ただひたすら文章にする。これだけで、「書く」ことへの抵抗感がどんどん薄れていきます。

ポイントは、完璧を目指さないこと。これはテストではありません。自分のリハビリのため、最初の武器を少しだけ磨くための、準備運動なのです。

【終章】今日のゴールと、次回の約束

ここまでお疲れ様でした。 もし、この長い記事を読みながら、実際にサイトに登録し、プロフィール欄と格闘し、簡単な文章を書いてみてくれたのなら…。あなたはもう、昨日までのあなたではありません。Webライターへの重い扉に、そっと手をかけた立派な挑戦者です。

そして、この記事を読んで「自分もやってみようかな」と思ってくれたあなた。もう私たちは、同じ船に乗って、先の見えない大海原へ漕ぎ出した「仲間」です。

一人ではくじけそうになる挑戦も、仲間がいれば続けられる。私はそう信じています。

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