こんにちは。はじめまして。 このnoteに辿り着いてくださり、ありがとうございます。
少しだけ、私の自己紹介をさせてください。 私は、ごくごく普通の40代。夫と子どもと暮らし、パートタイムで働きながら、日々をなんとか乗り切っています。
数年前までの私は、お金のこととなると、見て見ぬフリをする専門家でした。
40代を迎え、子どもの教育費はこれからが本番。自分たちの老後も、ぼんやりとは気になる。親の介護だって、いつ始まるか分からない。周りのママ友とのランチで「iDeCo始めたんだ」「新NISAってどう思う?」なんて話題が出ても、愛想笑いをしながら(ヤバい、何のことかサッパリ分からない…)と心の中で冷や汗をかく。
貯金が全くないわけではないけれど、このままで本当に大丈夫なんだろうか? そんな漠然とした、でも無視できない不安が、まるで胸のあたりに黒い雲のように居座っていました。
「お金の勉強、しなきゃな…」
頭では分かっているんです。でも、本屋に行っても、どの本も難しそうな漢字やグラフだらけに見える。分厚い本を前にすると、読んでもいないのに眠くなる。結局、「また今度にしよう」と、一番読みやすそうな小説を手に取ってレジに向かう。
そんなダメダメな私が、ある日を境に、お金の不安から少しずつ解放されていくことになります。 きっかけは、本当に些細なことでした。
それは、たった1冊の本との出会い。
今日は、かつての私と同じように、お金の勉強の「はじめの一歩」が踏み出せずにいるあなたへ。 知識ゼロだった私が、人生を変えるきっかけになった「お金の名著」3冊と、もう本選びで迷わなくなる「失敗しない本の選び方」について、私の経験を交えながら、精一杯お伝えしたいと思います。
なぜ、ネットやYouTubeではなく「本」で学ぶべきなのか?
「今どき、情報はネットやYouTubeでタダで手に入るじゃない?」 そう思いますよね。私もそうでした。実際、分かりやすい動画はたくさんありますし、私もよく見ています。
でも、いざ始めようとすると、「情報が多すぎて、結局何からやればいいの?」と、かえって混乱してしまった経験はありませんか?
ネットの情報は、どうしても断片的になりがちです。まるでお菓子のつまみ食いのように、その場では「なるほど!」と思っても、全体像が見えず、自分の知識として定着しにくい。
その点、本は、著者が長い年月をかけて培った知識や経験を、読者のために順序立てて、一つの体系的な「知識の地図」として示してくれます。お金の歴史や哲学といった「なぜそうなるのか?」という根っこの部分から、具体的なノウハウまで、一気通貫で学ぶことができるのです。
著者の思考のプロセス、つまり「なぜその結論に至ったのか」という深い部分にまで触れられるのも、本ならではの魅力です。それはまるで、信頼できる専門家を隣に置いて、じっくりとコンサルティングを受けているようなもの。
たった1,500円ほどの投資で、その道のプロの知恵が丸ごと手に入る。 そう考えると、読書って、最高のコストパフォーマンスを誇る自己投資だと思いませんか?
知識ゼロの私が、人生を変えられた「お金の名著」3選
それでは、お待たせしました。 ここからは、私が実際に読んで「これは!」と衝撃を受け、具体的な行動に移すきっかけとなった3冊の本をご紹介します。 単なる要約ではなく、「私がこの本から何を学び、どう変わったか」というリアルな体験談とセットでお届けしますね。
【1冊目:意識改革編】お金への罪悪感が消え、ポジティブに向き合えるようになった本
『金持ち父さん 貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著)
あまりにも有名なので「なんだ、この本か」と思った方もいるかもしれません。ですが、もしあなたがまだ読んだことがないのであれば、全ての土台となるこの本から始めることを強く、強く、お勧めします。
正直に告白します。私はこの本を読むまで、「お金の話をするのは、なんだか、はしたないことだ」とさえ思っていました。
でも、この本は、そんな私の固定観念を木っ端微塵に打ち砕いてくれました。 「頭をガツンと殴られたような衝撃」とは、まさにこのこと。
特に衝撃的だったのは、「資産と負債」の定義です。
- 資産:あなたのポケットにお金を入れてくれるもの
- 負債:あなたのポケットからお金を奪っていくもの
「え、それだけ?」と思うほどシンプルですよね。でも、この物差しで身の回りを見渡した時、私は愕然としました。私が「資産」だと思い込んでいた持ち家(のローン)や車が、実は毎月ポケットからお金を奪っていく「負債」だったという事実に気づかされたのです。
この本は、「良い学校を出て、良い会社に入り、真面目に働いていれば安泰」という、私たちが親世代から刷り込まれてきた価値観が、もはや通用しない時代の生き抜き方を教えてくれます。 「お金のために働く」のではなく、「お金に、自分のために働いてもらう」。 この発想の転換ができただけでも、私の人生は大きく変わりました。お金について考えることへの罪悪感が消え、むしろ「未来を創るための面白いゲーム」のように、前向きに捉えられるようになったのです。
【2冊目:実践行動編】読むだけで、みるみる家計が改善した「お金の地図」
『本当の自由を手に入れる お金の大学』(両@リベ大学長 著)
1冊目でマインドが整ったら、次はいよいよ具体的な行動です。でも、何をすればいいの? その答えが、このライオンのイラストが目印の『お金の大学』に、全て書かれていました。
この本は、まさに「お金の地図」。私のような超初心者でも迷子にならないように、やるべきことが驚くほど分かりやすく整理されています。紹介されている「お金にまつわる5つの力」の中でも、私がまず取り組んだのが**「貯める力」**、つまり支出を減らすことです。
正直、家計簿なんて続いた試しがなかった私ですが、この本は「やるべきこと」が具体的で、ゲーム感覚で取り組めました。
- 通信費の見直し:大手キャリアで月9,000円払っていたスマホ代。本に書かれている通りに格安SIMに乗り換えただけで、月2,500円に。年間で78,000円の節約です!
- 保険の見直し:言われるがままに入っていた医療保険。「本当に必要な保険は3つだけ」という言葉を信じ、中身を見直しました。これで月々8,000円、年間96,000円が浮きました。
- 電力会社の乗り換え:スマホで5分、シミュレーションして乗り換えただけで、電気代が年間10,000円以上安くなりました。
やったことは、本を読んで、書かれている通りに行動しただけ。それだけで、年間で約18万円ものお金が、我慢も節約もしていないのに手元に残るようになったのです。これは、本当に感動的な体験でした。この本は、私にとって「やれば、変わる」という成功体験をくれた、大切なお守りのような一冊です。
【3冊目:投資デビュー編】「怖い」が「やってみたい」に変わった、投資の入門書
『改訂版 お金は寝かせて増やしな なさい』(水瀬ケンイチ著)
マインドが変わり、家計に余裕も生まれた。次なるステップは「増やす力」、つまり投資です。 とはいえ、「投資」と聞くだけで「ギャンブルでしょ?」「素人が手を出したら大損する」…そんな恐怖心が拭えませんでした。
そんな私の、ガチガチに固まった投資へのブロックを、優しく溶かしてくれたのがこの本です。
この本の素晴らしいところは、著者が「カリスマ投資家」ではなく、私たちと同じ「普通の会社員」であること。ご自身が15年以上、コツコツとインデックス投資を続けてきた実践記だからこそ、言葉の一つひとつにものすごい説得力と安心感があるんです。
この本が教えてくれたのは、「プロに勝とうとしなくていい」「市場の平均点を狙うだけで十分すごいことなんだ」という、目からウロコの事実でした。
毎日株価をチェックしたり、難しい経済ニュースを読み解いたりする必要はない。 手数料の安い、優れた投資信託(全世界株式やS&P500)を選んで、あとは積立設定をしたら「寝かせておく(ほったらかしにする)」だけでいい。
この「ほったらかしでOK」という言葉が、面倒くさがりで臆病な私にとって、どれほどの救いになったことか。 私はこの本を読んだ勢いで、ネット証券の口座を開設し、恐る恐る、でもワクワクしながら、新NISAで月々5,000円からの積立投資をスタートさせました。投資への「怖い」が「やってみたい」に変わった、記念すべき瞬間でした。
もう迷わない!40代からの「失敗しない」お金の本の選び方5つのルール
ここまで私の人生を変えた3冊をご紹介してきましたが、世の中には、まだまだたくさんの素晴らしいお金の本があります。最後に、あなたがこれから自力で自分に合った本を選べるようになるための「5つのルール」をお伝えしますね。
- ルール1:著者の「本職」を確認する
- その本を書いた人は、何で生計を立てている人でしょうか。「FPとして長年相談に乗ってきた」「証券会社でアナリストをしていた」など、地に足のついた経歴の持ち主は信頼できることが多いです。逆に、特定の金融商品を売ることが目的のポジショントークには注意が必要です。
- ルール2:発売日を必ずチェックする
- お金の世界、特に税制やNISAなどの制度は、毎年のように変わります。マインドセットに関する本は古くても名著が多いですが、具体的な制度について知りたい場合は、できるだけ情報の新しい本を選びましょう。
- ルール3:Amazonレビューより「目次」を熟読する
- レビューは参考になりますが、人によって評価は様々。それよりも「目次」をじっくり見て、今の自分が本当に知りたいことが書かれているかを確認するほうが確実です。親切な本は、目次を見るだけで全体像が掴めるように作られています。
- ルール4:「図解」「会話形式」など、自分が挫折しにくい形式を選ぶ
- 活字が苦手なら、図解やイラストが豊富な本を。物語が好きなら、ストーリー仕立ての本を。自分が「これなら読めそう!」と直感的に思える、ストレスの少ない本を選ぶのが、読破する一番のコツです。
- ルール5:「絶対儲かる」系の煽り文句に飛びつかない
- 残念ながら、投資の世界に「絶対」はありません。「これだけでFIRE!」「誰でも億万長者!」といった、過度に射幸心を煽るタイトルの本は、一度立ち止まって冷静に中身を吟味しましょう。本当に良い本は、リスクについても誠実に書かれているものです。
【まとめ】最初の一歩は、たった1冊の本からでいい。
ここまで長い文章にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
40代、将来への漠然とした不安を抱えていた私が、前向きな気持ちで未来を描けるようになったきっかけ。それは、偉大な経済学者に教わったわけでも、高額なセミナーに参加したわけでもなく、近所の本屋で手にした、たった1冊の本でした。
今日ご紹介した3冊は、私にとっては人生を変えるほどのインパクトがありましたが、あなたにとっての運命の1冊は、また別の本かもしれません。
完璧を目指さなくて、大丈夫。 まずは、今日紹介した中で一番ピンと来た本、今のあなたの悩みに一番近い本を、1冊だけ手に取ってみてください。
- お金への考え方を根本から変えたいなら…『金持ち父さん 貧乏父さん』
- とにかく今日から家計を改善したいなら…『本当の自由を手に入れる お金の大学』
- 投資への一歩を踏み出してみたいなら…『改訂版 お金は寝かせて増やしなさい』
パラパラとページをめくってみる。それだけで、あなたはもう、昨日までの自分とは違う、新しい一歩を踏み出せています。
読書は、未来の自分への、最高のプレゼントです。 このnoteが、あなたのその大切な一歩を、そっと後押しできたなら、これ以上に嬉しいことはありません。
一緒に、お金の不安から解放された、心豊かな未来を目指していきましょう。