FRB利下げで株はどうなる?気になったので「バフェット指数」や「お金の量」を調べてみたら、想像以上にヤバい数字が出てきた件

ついに、FRB(米連邦準備制度理事会)が0.25%の利下げを決めましたね。

ニュース速報を見たとき、正直「お、これでまた米国株が上がるかな?NISAもプラスになるしラッキー」なんて軽く考えていました。 教科書的にも「金利が下がれば株は上がる」のがセオリーですし、SNSでも歓迎ムード一色でしたから。

でも、ふと気になったんです。 「今の株価って、そもそも高すぎないか?」と。

S&P500は最高値を更新し続けているけれど、これって企業の実力なのか、それともバブルなのか? もしバブルだとしたら、利下げは「火に油」を注ぐことになるんじゃないか?

そんなモヤモヤした疑問が湧いてきたので、週末を使って少し深掘りして調べてみました。 投資の神様ウォーレン・バフェットが気にしている指標や、市場に出回っているお金の量など、普段のニュースではあまり報じられないデータを見ていくと……想像以上に「薄気味悪い現実」が見えてきました。

今回は、私が調べて「えっ、マジで?」と驚いたデータと、それを踏まえて結局どうするのが一番なのか、私なりの結論をシェアしたいと思います。

調べてみた①:バフェット指数が「異常」なことになっていた

まず最初に調べたのが、**「バフェット指数」**というやつです。 投資をやっている人なら聞いたことがあるかもしれませんが、「国の稼ぐ力(GDP)」に対して「株価(時価総額)」がどれくらい膨らんでいるかを見る指標です。

  • 100%くらい: 普通(適正)
  • 150%以上: かなり割高(危険信号)

と言われています。 で、今の米国市場はどうなっているかというと……

なんと、約200%

これ、ITバブルのピークや、リーマンショックの前よりも高い数字なんです。 「割高だとは聞いていたけど、ここまでとは……」と正直引きました。

しかも、もっと怖かったのが**「期間」です。 ITバブルの時って、異常に高かったのは1年半〜2年くらいだったんです。でも今回は、もう5年以上も「危険水準(150%超え)」の状態が続いている**んです。

例えるなら、高熱が出ているのに、解熱剤を飲みながら5年も無理して働き続けているような状態でしょうか。「これが普通」と体が慣れてしまっている感じがして、調べていてちょっとゾッとしました。

調べてみた②:なんでこんなに高いの?→「お金の量」がすごかった

じゃあ、なんでこんなに株価が高いままなのか? 「AIブームですごいから」というのもあるでしょうけど、それだけじゃ説明がつかない気がして、別のデータも見てみました。

行き着いたのが、**「市場にばら撒かれたお金の量(マネーサプライ)」**です。

調べてみると、リーマンショック以降、そしてコロナ禍で、アメリカの中央銀行(FRB)と政府が市場に投入したお金は、合わせて**約14兆ドル(約2,000兆円!)**にもなるそうです。

2,000兆円って、ちょっと想像できない金額ですよね。 要するに、この大量に刷られた「ドーピング剤(補助金)」のようなお金が、行き場を失って株式市場に流れ込み、株価を底上げしていたわけです。

「株価が高いのは企業の実力」だと思いたかったんですが、半分くらいは「お金が余っているから上がっているだけ」なのかもしれない。そう思うと、今の株価を見る目が少し変わってきました。

調べてみた③:日本株なら安心?と思ったらもっとヤバかった

「アメリカが怖いなら、日本株があるじゃないか」 そう思って、ついでに日本株のバフェット指数も調べてみました。 日本はずっとデフレだったし、割安だって言われていますよね。

ところが、出てきた数字は衝撃的でした。

現在の日本株のバフェット指数(推計):約176%

……え? 日本株って、バブル崩壊後の「失われた30年」はずっと50%〜70%くらいを這いずり回っていたんです。それが今や176%。 これ、あの1989年のバブル絶頂期を超えている水準らしいです。

日銀が金融緩和でお金を流しまくって、さらに日銀自身が株(ETF)を買い支えた結果、いつの間にか日本株も「歴史的な超・高値圏」に突入していたんですね。

これに加えて、アメリカの利下げで「円高」になったら、輸出企業の利益は減ります。 「割高な株価」と「円高の逆風」。 調べてみたら、日本株も決して「安全な避難場所」ではないことが分かりました。

結局のところ、どうすればいいの?

さて、ここまで調べてみて、正直かなり不安になりました。 「バフェット指数200%だし、いつ暴落してもおかしくないじゃん!」と。

でも、さらに深く考えてみると、一つの真理に行き着きました。 「じゃあ、いつ下がるの?」 こればかりは、いくら調べても、誰にも分からないんです。

明日暴落するかもしれないし、この「お金余り」の状態があと5年続いて、株価がさらに2倍になるかもしれない。 「危ないから」と全部売って現金にしたら、その後インフレが進んで、現金の価値がゴミになってしまうかもしれない。

結局、私たち個人投資家には「未来を当てること」なんて不可能なんです。

結論:変に動かず「これまで通り」が一番

いろいろ調べ回って、私がたどり着いた結論はこれです。 「生活に困らない現金を確保しつつ、やることはこれまでと変えない」

結局、これが一番強いんじゃないかと。

1. 生活防衛資金(現金)はしっかり持っておく

いつ暴落が来てもいいように、「何かあっても数年は暮らせるお金」や「心の安定剤としての現金」は、投資に回さずにしっかり持っておく。 これさえあれば、もし株価が半分になっても「まあ、生活には困らないし」とドンと構えていられます。

2. 積立投資は、何も変えずに続ける

NISAの積立などは、相場が高かろうが安かろうが、淡々と続ける。 もし暴落したら「安く買えてラッキー」、上がったら「資産が増えてラッキー」。 変にタイミングを読んで「今だ!全部売れ!」とか「全力買いだ!」とかやると、大体ろくなことになりません(経験者は語る…)。

3. 「分からない」ことを受け入れる

調べれば調べるほど、「今の相場は異常だ」というデータは出てきます。でも、「だから明日下がる」とは限らないのが相場の難しいところ。 「異常な状態だな」という知識だけは頭の片隅に置きつつ、行動自体は**「いつも通り、淡々と」**。

気になっていろいろ調べましたが、結局は**「退場しない程度の現金を握りしめて、相場の世界に居続ける」**こと。 これが、40代の私たちが取れる、地味だけど最強の戦略なんだと思います。

皆さんも、ニュースに一喜一憂せず、「まあ、なるようになるさ」くらいの気持ちで、どっしりと構えていきましょう。


【免責事項】 この記事は、私が個人的に気になって調べた内容をまとめたものであり、投資の勧誘や推奨を目的としたものではありません。データや数値は執筆時点のものであり、正確性を保証するものではありません。投資の最終判断は、ご自身の責任で行ってくださいね。

※NISAの仕組みや、私のこれまでの運用については、こちらの過去記事もよかったら見てみてください

Comments

No comments yet. Why don’t you start the discussion?

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です