『星雲(ネビュラ)の籠』

コールドスリープの冷たいゲルが引いていく感覚で、シズクは意識を取り戻した。 アラートは鳴っていない。船内は不自然なほど静かで、ただ重低音の生命維持装置のノイズだけが響いている。 彼女が最後に見た光景は、コントロールパネル…