【第2回】黒字でも潰れる? 貸借対照表(B/S)で富士通の「鉄壁の守り」を透視する【企業分析マスター講座】

こんにちは。 前回は、企業の「稼ぐ力」を見る損益計算書(P/L)についてお話ししました。 しかし、投資の世界には**「黒字倒産」**という恐ろしい言葉があるのをご存知でしょうか? いくらP/L上で「利益が出ています!」と…

第5回:【安全性分析】自己資本比率と流動比率で、企業の「守りの硬さ」を徹底解剖 ~ニデック、6,000億円の在庫が隠す「資金繰り」の真実~

こんにちは。 「マラソンランナー」を想像してみてください。 フルマラソンを走り切るには、全身の筋肉量や持久力(=自己資本比率)が必要です。 しかし、どんなに筋肉ムキムキでも、レース中に飲む「水(=現金)」を持っていなけれ…

第5回:【安全性分析】自己資本比率と流動比率で、企業の「守りの硬さ」を徹底解剖 ~金利8%の借金を背負う日産の「生存ライン」と、見せかけの資産価値~

「借金をしてまで投資をするのは、悪いことですか?」 投資の世界では、借金は必ずしも悪ではありません。 例えば、金利1%でお金を借りて、利回り10%のビジネスができれば、自分の財布を痛めずに大儲けできます(レバレッジ効果)…

第2回:【貸借対照表】企業の「体力」と「倒産リスク」を見抜く ~日産自動車の金庫を解剖! 1.6兆円の現金があっても「余命1年」だった衝撃~

「この株、すごく下がってる! 買い時かな?」 そう思って買った直後に、その企業が倒産して株が紙切れに……。これは投資家にとって最悪の悪夢ですよね。 第1回では日産自動車の「赤字」というショッキングな結果を見ましたが、実は…

【「借方」の正体】なぜ資産の増加が“左側”なのか? 会社の数字が面白くなる「複式簿記」の核心を、40代の今こそ解き明かす

1. 導入(問題提起):あの日の挫折と「左側」の謎 「借方(かりかた)」 「貸方(かしかた)」 この二つの言葉を聞いて、どのような感情が湧き上がりますか? もしかしたら、若い頃に簿記の資格を取ろうとテキストを開き、この最…

【トレジャリー企業】という潮流。なぜ今、Appleやトヨタは「金庫番」を「稼ぐ戦略家」に変えているのか?

あなたの会社の「財務部」、どんなイメージですか? こんにちは。いつも知的な探求を続けるビジネスパーソンの皆様へ。 突然ですが、皆さんがお勤めの会社にある「経理部」や「財務部」と聞いて、どのような姿を思い浮かべるでしょうか…

企業分析マスター講座(実践編)第2回:【貸借対照表】企業の「体力」と「倒産リスク」を見抜く〜資生堂のB/Sは、あの“巨額損失”に耐えられたのか?〜

企業分析マスター講座、第2回へようこそ。 第1回では、資生堂の損益計算書(P/L)を見て、「440億円もの最終赤字」という衝撃的な事実を確認しました 1。 ここで、多くの方がこう思ったのではないでしょうか? 「そんなに巨…

企業分析マスター講座【第2回】:「貸借対照表」で企業の「体力」と「倒産リスク」を見抜く(実践:信越化学工業)

こんにちは、あなたの投資学習パートナー、makoです。 前回の第1回では、信越化学工業の「損益計算書(P/L)」を読み解きました。 結果は、「売上は微増なのに、営業利益は17.7%も減少」 1。犯人は主力の塩化ビニル事業…